強度近視の私がフェイキックIOLを受けて視力を回復した体験と視力が低下するメカニズム、対処方法について、説明します。意外と多い強度近視の方向けに情報提供ができればと思います。

フェイキックIOLについて


フェイキックIOL と ICLは違うのですか?

有水晶体眼内レンズのことを「フェイキックIOL」と呼びます。「ICL(Implantable Contact Lens)」は商標登録されたレンズの名前で、アメリカのStaar Surgical社製の後房型レンズです。 つまり、フェイキックIOL(有水晶体眼内レンズ)の種類の一つにICLがあると考えてください。

フェイキックIOLはどのくらい前から行われているのですか?

「フェイキックIOL(有水晶体眼内レンズ)」は、1986年にヨーロッパで始まり、すでに30年以上の歴史があります。

眼の中に入れたレンズは割れませんか?

レンズは柔らかい素材で出来ており、目の中に入れても割れることはありません。

ICL(アイシーエル)のレンズはどんな素材でできていますか?

コラマー(Collamer)と呼ぶ、HEMA(水酸化エチルメタクリレート:hydroxyethyl methacrylate)とコラーゲンを含む生体適合性の高い素材で作られています。この素材は目の中で異物として認識されにくい大変優れた素材です。特別なメンテナンスなどをしなくても目の中で曇ったりせずに長期間透明な状態を維持し、長くレンズとしての機能を果たすことが可能です。

手術後、どれくらいで視力が安定しますか?

手術当日でもぼんやり見えますが、数日から1週間ほどでよく見えるようになります。自然な見え方で安定するには個人差があり、1ヶ月から3ヶ月ほどかかるそうです。

レンズは一生入れっぱなしで大丈夫ですか?

フェイキックIOLは、白内障手術に使われている眼内レンズと同じ素材でできており、耐久性や生体適合性が良い素材でできていますので、大丈夫です。

目をこすっても大丈夫ですか?

手術直後は傷口が完全にふさがっていないので、注意が必要ですが、それ以降であれば大丈夫です。

痛みはありますか?

手術は目薬タイプの麻酔を使いますので、痛みはほとんど感じません。手術後も痛みはほとんどありません。

仕事はいつからできますか?

手術後2~3日は目を休める必要があります。 戸外でのハードな仕事などは開始時期を事前に医師に相談する必要があります。

手術後に注意することはありますか?

・手術後は、異物などが目に入らないように外出の際は保護用のサングラスを着用する必要があります。 ・入浴は手術翌日から、洗顔・洗髪は手術後4日目から可能となります。 ・目の周りのお化粧は細菌感染の原因になるため、1週間は行うことができません。 ・飲酒・喫煙は、手術後1週間は控える必要があります。 ・車の運転は、医師の許可が出るまで控える必要があります。

手術時間はどのくらいかかりますか?

処置時間は片眼約10分、両眼で約20分です。 この他に待ち時間が必要です。どのクリニックも予約制ですので、長時間待つことはありませんが、承諾事項の確認なども当日行うことになるとおもいますので、2、3時間程度、最大見ておく必要があると思います。

レンズが曇ることはないですか?

レンズは曇ることがありません。外気に触れることがないためです。

フェイキックIOL(ICL)の手術をすると、白内障になりやすいのですか?

ICLレンズ(後房型)は水晶体に近い場所にレンズを配置するため、白内障を発症するケースがあります。 具体的には、0.4%くらいの確率で白内障を発症し、これが主な合併症となります。

誰でもフェイキックIOL(ICL)手術を受けられますか?

クリニックでの事前検査により、医師が認められた人が手術を受けることができます。 大まかには、年齢が21~45歳で目の病気(緑内障・糖尿病網膜症・白内障など)がなく、手術の必要性が認められる方が対象となります。

ICL(アイシーエル)のレンズは目のどこに移植(インプラント)するのですか?

目の中の黒目(虹彩)の裏、水晶体の前の後房と呼ばれる位置に移植します。

フェイキックIOL手術を行うと、クリアな視界が得られるのはなぜですか?

個別に調整したレンズを使って目の中で視力矯正を行うため、収差(光の結像のズレ、像のボケやゆがみ)が少なくコンタクトレンズを超えるクリアな視界が期待できます。

手術を行った後、どのぐらいで視力が安定しますか?

一般的には翌日から1週間ほどで良好な視力に回復します。ただし手術による切開創は自然治癒するまでに1カ月から3カ月程度の期間を要する場合があります。

手術を行った後、視力が変わった場合はどうすればいいですか?

移植したレンズは取り出し交換することで、再矯正することが可能です。もしくは、移植したレンズはそのままにしておいて、他の屈折矯正手術を受けることもできます。また何度も手術を受けたくない方は、レンズを移植した状態でメガネやコンタクトレンズを併用することも可能です。老眼の方は、老眼鏡をかけることができます。

合併症など、手術のリスクはありますか?

ICLレンズ(後房型)の場合、まれにレンズと水晶体が干渉し白内障を誘発することがあります。 その場合は、いったんレンズを取り出して白内障の治療を行います。 また、角膜の内側、黒目(虹彩)の表側の前房と呼ぶ位置にレンズを固定する術式もあります。 この場合は、角膜の一番内側にあるのが角膜内皮細胞が減少する可能性があります。この細胞が減少しすぎると角膜の透明性が保てなくなりますので注意が必要です。

レーシックについて

本当に視力はよくなりますか?

目の中で度数を調整するレンズの働きをしているのは角膜と水晶体です。レーシックは、角膜にレーザーをあてて削ることで、角膜の屈折率を変え、視力を回復する手術です。現在、メガネやコンタクトレンズで視力が矯正できている場合、レーシックによる視力回復が見込めます。 ただし、目の状態によっては、希望どおりの視力までは回復しないケースもあるので、クリニックで事前に検査を受ける必要があります。

近視への戻りはありませんか?

手術後に回復した視力から多少近視に戻ることはあります。 レーシックは現時点での視力を矯正する手術です。 一般的には20歳代後半から30代前半で近視の進行が止まるため、この年齢以降に手術を受けた場合、「近視への戻り」が起こる可能性は低いと考えられます。

合併症は起こりますか?

100%安全な手術はありません。合併症の可能性はあり得ます。
手術後間もない頃に目をこすったり、外から衝撃が加わることによる「フラップのズレ」や「フラップ下の炎症」「フラップ下への角膜上皮の迷入」、などが考えられます。これらは、早期に治療することで問題のない視力まで回復します。
その他、レーシックの術後は、目が乾きやすい状態(ドライアイ)、夜間の光のにじみ・まぶしさ(ハロー・グレア・スターバースト)を感じることがあります。

レーシックで失明するこはありますか?

失明することはありません。
レーシック手術の原理を考えていただくと分かるのですが、レーシックは角膜のみにレーザー照射を行います。 眼球内部には影響を与えないため、失明することはありません。

レーシックを受けると早く老眼になるのですか?

レーシックにより、早く老眼になることはありません。
ただ、元々近視で軽い老眼の方がレーシックを受け、遠くがしっかり見えるようになると、遠くと比べ手元がしっかり見えないことから、急に老眼を自覚することはあり得ます。
そのため、老眼が気になりつつある年齢(40代~)の方がレーシックを受ける際には十分な注意が必要です。遠くがしっかり見えることがご自身の日常生活に本当に必要なのか、よく考え決断する必要があります。

近視が治るのですか?

レーシックは近視が治ることを保障する手術ではありません。
近視を軽くする手術です。そのため、近視の度合が強い方などは手術を行っても十分な視力の回復が望めないケースがあります。 なぜなら、目の中でレンズの働きをしているのは角膜と水晶体です。レンズの役割の多くは角膜で行われています。この角膜にレーザーを当てることで、精密に削ることにより角膜の屈折率を変えることで、近視を軽くすることができます。角膜の厚さには限りがあるため、強度の近視では最大限に削っても十分に視力が回復しないのです。
事前に検査を受けることで、どの程度視力回復が見込めるか分かりますので、まずはお近くのクリニックで検査を受けてみましょう。

レーシックはどのくらい前から行われているのですか?

アメリカでは1990年から行われるようになりました。日本では2000年1月に厚生労働省の認可を受けてから眼科専門医による手術も多く行われています。

手術時間はどのくらいかかりますか?

一般的なレーシックでは片眼約10分、両眼約20分程度です。

手術を受けられないことがあるのですか?

現在目に病気のある方は手術を受けられない可能性があります。 また、緑内障や糖尿病網膜症を患っている方、眼鏡やコンタクトレンズで十分な視力を得られない方は手術を受けることができません。 手術を受けられる、受けられないは、無料の適応検査にて確認することができます。

入院する必要はありますか?

入院する必要はありません。レーシックは基本、手術後には裸眼で帰宅できる程度まで視力が回復します。

仕事はいつからできますか?

クリニックにより異なりますが、一般的には手術後3日目程度から一般的な事務仕事を行うケースが多いです。 激しい肉体労働やコンピュータを長時間使用して目を酷使する仕事の場合は医師に相談が必要です。

スポーツはいつ頃からできますか?

具体的な開始時期は医師への相談が必要ですが、激しい運動、埃っぽい所での運動、プールでの水泳は1ヶ月程度は行えません。また、海には3ヶ月入れません。

手術後注意することはありますか?

レーシック手術後の注意点については、クリニックで個別に説明を受けますが、主な注意点は以下の通りです。
•手術後は異物などが目に入らないように保護用のサングラスを着用する必要があります。
•入浴・洗顔などは翌日から、洗髪は翌々日から始められますが、 1週間は目に汗や石鹸水が入らないように注意が必要です。
•目の周囲の化粧は、細菌感染の原因になるため、1週間は控える必要があります。
•飲酒・喫煙は、手術当日から1週間程度は控える必要があります。


いつから見えるようになるのですか?

個人差はありますが、おおむね良好な視力は翌日以降に得られるようになります。

手術による失敗はないのですか?

手術に100%はありません。合併症等について、充分理解した上で手術を決断する必要があります。 但し、十分な術前検査を行い、経験豊富な医師が清潔かつ高度な手術器具を使えば、手術中に問題が生じることはないでしょう。 手術後も指定された点眼をきちんと行い、眼を強くこすらないなどの注意点を守れば、手術による成功確率を限りなく100%に近づけることができます。

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