強度近視の私がフェイキックIOLを受けて視力を回復した体験と視力が低下するメカニズム、対処方法について、説明します。意外と多い強度近視の方向けに情報提供ができればと思います。

■最新のイントラレーシック

手術する人の技量や経験に大きく依存するレーシックに変わり、イントラレーシックが広く行われるようになってきました。 これはフラップの作成をマイクロケラトームの代わりにフェムトセカンドレーザーで行う手術です。このフェムトセカンドレーザーは世界で初めてイントラレース社が開発に成功しました。そのため、フェムトセカンドレーザーのことを、一般にイントラレーザーと呼び、このイントラレーザーを用いたレーシックがイントラレーシックと呼ばれます。
フェムトセカンドレーザーとは、フェムト秒(千兆分の1)間隔で角膜内にプラズマ爆発を起こすことで熱を発生させず空洞を形成するレーザーです。空洞を連続して作ることで、ミシン目のような切断面を形成します。

■イントラレーシックの比較

イントラレーシックは、フェムトセカンドレーザーの種類によって、様々なサービスがあります。
イントラレーシックの名称 レーザーの種類
Zレーシック フラップ作成にジーマー社のフェムトLDVを使用
iレーシック
iLASIK
フラップ作成にイントラレースiFS、エキシマレーザー照射にビジックス スター S4 IR、眼の検査にウェーブスキャンを使用
上記の他にもフェムトセカンドレーザーを使用してフラップを作成するものは、イントラレーシックと呼ばれます。
なお、レーシックを比較するポイントは3つあります。
1.フラップ作成のためのフェムトセカンドレーザーの性能
2.視力矯正のためのエキシマレーザーの性能
3.長期的なサポート

フラップ作成、視力矯正のために性能のよいレーザーを利用するのはもちろん、長期的なサポート体制も重要です。 イントラレーシックで使うレーザーは1台数千万円程度する非常に高額な機器です。導入にもメンテナンスにも相応のコストがかかります。 そのため、ある程度の客数が見込めないと経営的に難しいのです。 そのため、個人経営のクリニックでは、経営が安定しない可能性が高いため、大手クリニックを選択するべきでしょう。

今回は、神戸神奈川アイクリニック、新宿近視クリニック、品川近視クリニックが提供するイントラレーシックの中で最もサービス品質が充実している高価格帯のサービスについて比較します。

イントラレーシック(高価格帯【~40万円】)

この価格帯では神戸神奈川アイクリニックと新宿近視クリニックがアイレーシックを提供していたのですが、新宿近視クリニックは提供をやめたようです。元々アイレーシックは片眼ごとに支払うライセンス料が高く、どうしてもサービス提供料金が高くなる&儲けが少なくなるので、サービスを切り替えたのだと思います。 価格だけで比べるともっとも安いイントラレーシックを提供するのは、品川近視クリニックです。但し、一番安い「スタンダードイントラレーシック(9.288万円)」には以下の但し書きがついています。
「スタンダードイントラレーシックは40歳以上の方は受けられません。また、近視・乱視が強い方、角膜厚不足の方は他の手術をお勧めする場合がございます。 東京院・札幌院・梅田院 限定」
詳しい条件は明示されていませんが、この術式を受けられる方はかなり限定されていると考えた方がよさそうです。

そのため、品川近視クリニックで最低価格のイントラレーシックは、実質、「品川イントラレーシックアドバンス(15.876万円)」と考えてよいでしょう。このサービスとその他のクリニックのサービスを比較したものが以下の表になります。 ちなみに、「スタンダードイントラレーシック(9.288万円)」と「品川イントラレーシックアドバンス(15.876万円)」は同じ機器を使います。ホームページを確認すると、対応するドクターの質の違いが値段の違いとなっているようです。

「スタンダードイントラレーシック(9.288万円)」のページに以下の記載があります。何となく、安いスタンダードイントラレーシックは経験の浅いドクターが担当するように読めるので、このサービスは選びづらいですね。
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品川イントラレーシックアドバンスがおすすめ!
当院では長期保障制度や1万症例以上の経験を有するドクター陣が中心となってチームを編成し、手術を担当する「品川イントラレーシックアドバンス」も行なっています。「スタンダードイントラレーシック」よりも更に効果や安全性が高まったお勧めの屈折矯正治療です。
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さて、肝心の比較表ですが、以下の通りです。
神戸神奈川アイクリニック 新宿近視クリニック 品川近視クリニック
サービス名称 iFSイントラレーシック iFSイントラレーシック 品川イントラレーシックアドバンス
価格 25万円 19.22万円 15.876万円
保障やアフターケア
3年(再手術・追加矯正が無料、手術後の検診・相談が無料、合併症治療対応が無料)

1年(無料で診察、再手術)

5年(再手術が無料、手術後の検診・相談が無料)

フラップ作成に使うフェムトセカンドレーザー比較

続いて、フラップ作成に使うフェムトセカンドレーザーの比較です。こちらは、アメリカAMO社製レーザーの独壇場です。 IntraLase FS60はiFS Femtosecond Laserのひとつ前の世代の機種になります。
FS60と比べるとiFSはレーザーの照射スピードが2.5倍になるため、手術におけるレーザーの照射時間が約半分となり、手術のストレスがより軽減されます。また、照射スピードは速くても照射エネルギーが小さいため炎症が出にくいなどの特徴があります。 さらに、フラップの切断面の角度が改良され(110~120度)、より強度に優れ、ずれにくいフラップが作れるようになっています。 作成されるフラップは約100μmの厚さで、従来のマイクロケラトームによるフラップよりも約60μmほど薄く作ることができるため、重度の近視の方にも対応できる。
神戸神奈川アイクリニック 新宿近視クリニック 品川近視クリニック
機種名 iFS Femtosecond Laser iFS Femtosecond Laser IntraLase FS60
メーカー アメリカAMO アメリカAMO アメリカAMO
リリース 2009年 2009年 2006年
厚生労働省 認可 認可 認可
米国FDA 認可 認可 未認可
レーザー照射速度
150Hz

150Hz
×
60Hz

角膜を削る際に利用するエキシマレーザー比較

続いて、角膜を削る際に利用するエキシマレーザーの比較です。
レーシックでは、Allegretto WAVE Eye-Q 400Hz bluelineを利用していた新宿近視クリニックもイントラレーシックになるとVISX STAR S4 IRに替えてきました。
これは、iレーシックを実施するために、利用を決められた機器が、イントラレースiFS、ビジックス スター S4 IRだからです。これらの機器を使って、アメリカAMO社にライセンス利用料を支払うことで、iレーシックと名乗ることができるのです。そのため、iレーシックはその他のイントラレーシックと比べると割高な料金設定となっています。
その一方で、iレーシックでは一人ひとり異なる角膜の厚み、形状、虹彩の模様を正確に測定し、眼鏡やコンタクトレンズ、従来のレーシックでは矯正できなかった微細な歪みを矯正することが可能です。 最新のウェーブフロントテクノロジーと、フラップの作成から角膜の切除にいたる行程をコンピューター制御によるレーザーで行うことで、より安全で、高品質な視力回復をご提供することが可能になりました。 このiレーシックは、NASAと米国国防省のパイロットが唯一受けることのできる屈折矯正手術となっています。
神戸神奈川アイクリニック 新宿近視クリニック 品川近視クリニック
機種名 VISX STAR S4 IR VISX STAR S4 IR Allegretto WAVE Eye-Q 400Hz blueline
メーカー アメリカAMO アメリカAMO アメリカAlcon
リリース 2004年 2004年 2007年
厚生労働省 認可 認可 未認可
米国FDA 認可 認可 未認可
レーザー照射速度 20Hz 20Hz 400Hz
アイトラッキング 60Hz 60Hz 400Hz
補正率 300% 300% 100%
さて、ここまで手術に利用する機器の確認を行ってきましたが、最後にクリニック全体を比較してみます。

クリニック比較

クリニックの症例数はあまり参考になりません。重要なのは医師の症例数ですから。今回比較したクリニックは全員、眼科専門医による手術を行います。可能なら症例数の多い医師を指名したいところです。また、転勤がある方でしたら、全国に拠点の多いクリニックを選択した方が後々の検査含めた対応が安心です。
神戸神奈川アイクリニック 新宿近視クリニック 品川近視クリニック
症例数 145万症例 10万症例以上 119万0529症例(2015年5月31日現在)
執刀する医師 眼科専門医 眼科専門医 眼科専門医
医者指名 可能 可能 不可
拠点 東京、大阪、福岡、名古屋、滋賀 東京、大阪
※大阪は術後検診のみ
東京、札幌、名古屋、大阪、福岡

まとめ

結論からいえば、最安値価格帯のイントラレーシックであれば、 機器の性能面から考えると、神戸神奈川アイクリニックもしくは、新宿近視クリニックがお勧めです。 厚生労働省認可の機器を使っているため、視力回復施術を受けて、数十年後に何かあったとしても 国の保障が期待できるからです。 また、両クリニックともに術式はiレーシックになります。 これは世界中では1500万眼以上の手術実績があり、NASAも認めた非常に安定性のある術式です。
そのため、神戸神奈川アイクリニックもしくは、新宿近視クリニックのどちらか、自宅から近いクリニックを選択すればいいでしょう。

おまけ

と、ここまで書いてなんですが品川近視クリニックにはこの価格帯にもう一つイントラレーシックがあります。 そのイントラレーシックは、「スタンダードZレーシック(税込22.032万円)」です。 サービスが多くて混乱してしまいますが、公平を期すためにこの術式とも比較しておきます。 Zレーシックとは、フラップ作成にジーマー社のフェムトLDVを使用したイントラレーシックです。
角膜を削るエキシマレーザーは上記で紹介した「スタンダードイントラレーシック」「品川イントラレーシックアドバンス」と同じAllegretto WAVE Eye-Q 400Hz bluelineを利用しているので、再度の比較は行わず、こちらでは価格、保障内容及びフラップ作成に使うフェムトセカンドレーザーについて比較します。

価格で選ぶなら、新宿近視クリニックになります。但し、保障が1年限りですので、価格と保障のバランスを考えると、品川近視クリニックがよさそうです。
神戸神奈川アイクリニック 新宿近視クリニック 品川近視クリニック
サービス名称 iFSイントラレーシック iFSイントラレーシック スタンダードZレーシック
価格 25万円 19.22万円 22.032万円
保障やアフターケア
3年(再手術・追加矯正が無料、手術後の検診・相談が無料、合併症治療対応が無料)

1年(無料で診察、再手術)

8年(再手術が無料、手術後の検診・相談が無料)
続いて、フラップ作成に使うフェムトセカンドレーザーについて比較します。 品川近視クリニックの「スタンダードZレーシック(税込22.032万円)」で使うFEMTO LDVは、厚生労働省の認可を受けていません。 認可を受けていない機器を使うことは、自己責任で手術を受けることになり、不安が残ります。
また、FEMTO LDVは切り込み角度とフラップ厚はパターンで固定されているため細かな調整はできません。エッジ角は約35度となり、iFS Femtosecond Laserと比較してフラップがズレやすい欠点があります。
よって、「スタンダードZレーシック(税込22.032万円)」はフェムトセカンドレーザーの性能からこの価格帯では候補とならず、神戸神奈川アイクリニックもしくは、新宿近視クリニックのどちらか、自宅から近いクリニックを選択するのが正解です。
神戸神奈川アイクリニック 新宿近視クリニック 品川近視クリニック
機種名 iFS Femtosecond Laser iFS Femtosecond Laser FEMTO LDV
メーカー アメリカAMO アメリカAMO スイスZiemer
リリース 2009年 2009年 2007年
厚生労働省
認可

認可
×
未認可
米国FDA 認可 認可 認可
レーザー照射速度
150Hz

150Hz

1000kHz
エッジ角度
30~150°

30~150°

35°
フラップ強度
強固

強固

普通
フラップ厚
1μm 単位で 任意に 細かく設定可能

1μm 単位で 任意に 細かく設定可能

90/100/110/140μm
4パターンのみ
フラップの大きさ
0.1mm 単位で 任意に 細かく設定可能

0.1mm 単位で 任意に 細かく設定可能

0.5mm 単位で 3段階のみ

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