強度近視の私がフェイキックIOLを受けて視力を回復した体験と視力が低下するメカニズム、対処方法について、説明します。意外と多い強度近視の方向けに情報提供ができればと思います。

目の仕組みと近視

まずは近視になる仕組みを理解しましょう。 仕組みを理解することで、自然と対策についても理解できるようになります。
最初は近視が引き起こされる原理を確認します。 眼から入った光は角膜、虹彩、水晶体、硝子体を通る中で徐々に集約され、網膜に達します。 角膜は光を集約する力が大きいのですが、水晶体はレンズの形をしているにも関わらず、光を曲げる力は角膜の3分の1しかありません。水晶体の主な役割をピントを合わせることなのです。

遠くをみるとき、目の周辺の筋肉の働きで、水晶体は最も薄い状態になりますです。つまり、光をほとんど曲げない状態で網膜にピントを合わせます。 次に、近くを見るとき、水晶体が薄いと眼に入った光は網膜よりも後方にピントが合うため、視界がぼやけます。そこで、目の周辺の筋肉の働きで、水晶体を厚くすることで、網膜にピントを合わせます。
このように水晶体はピントを合わせる役目があります。

遠くを見たとき

遠くを見るとき水晶体が薄くなり網膜に焦点を結びます。眼の筋肉に力が入っていないもっとも自然な状態です。


近くに視線を移した瞬間

遠くを見ている状態から近くに視線を移すと、水晶体は薄いままのため、網膜の後ろに焦点を結ぶため、視点(ピント)が合いません。


近くを見たとき

視点が合わないと困るので、眼の筋肉が緊張し、水晶体を厚くして網膜に焦点を結ぶように調整します。


近くを見続けると近視になる理由

水晶体にピントを合わせる役目があることは説明しました。 水晶体が光の屈折を調整する力はその弾力と周辺の筋肉の力で決まります。
コンピュータの画面を見続けた場合、水晶体を厚くしてピントを合わた状態を維持しようと目の周辺の筋肉が疲労します。 疲労にはビタミンB12などを含んだ目薬が有効ですが、近くを見る頻度が多くなると、常に目の周辺の筋肉が緊張した状態になり、その緊張を和らげようとして眼軸が除々に伸び始めます。眼軸が伸びると近くは見やすくなりますが、遠くを見てもピントが合わなくなり、視力が低下しはじめるのです。これが近視になる理由です
よく近くばかり見ていると目が悪くなるから遠くを見ようといいますが、これには上述のような理由があったのです。ちなみに、伸びた眼軸は元に戻りませんので、視力は徐々に低下していくことになります。
下の図は眼軸が伸びた状態で遠くを見ようとしたときの眼の動きを表しています。網膜の手前で焦点が結ばれるため、遠くが見えなくなってしまいます。水晶体は厚くすることはできても、薄くすることはできないので、遠くを見るためにはメガネやコンタクトレンズ、視力回復手術などの手段に頼る必要があります。

↑ PAGE TOP